阿波踊り娯茶平非公認ファンクラブ@徳島のヨメ第1章
2005年8月12日、徳島にヨメに来て最初の阿波踊り初日。
生まれ育った東京にも阿波踊りはあったのに、そういえば父親が阿波踊りイベントの主催までしてたのに、一度も見たことがなかった。
だって、「どうせ盆踊り」と思ってたんだもの。
しかし。
夜空に赤と黄色の提灯の下で、徳島の町全体が、熱く揺れていた。
人並をかき分けるように移動する踊り子たち。
十字路という十字路で鳴り物が響き、踊り子たちが輪になって踊りまくる。
お客さんも踊る。
有料の演舞場で踊るプロっぽい有名連、企業連や学生連、パンチパーマに袖からちょっぴり入れ墨がのぞく連。
いろんな連があり、踊り方やリズムの速さ、上手い下手の違いはあるけれど、
みんながみんな、生の鳴り物で二拍子、ヤットサーの掛け声、そして同じ手さばき足さばきで踊るのだ。
どんな立場の人も、背負っているものが違う人々も、ここでは皆、二拍子で右手右足、左手左足をさばいて、大汗流して、めちゃめちゃ笑顔で踊るのだ。
この踊りが好きなのだ。かっこいいのだ。
観客も、Tシャツでカメラを肩にひっかけて、結局は踊ってしまうのだ。
この夜、31歳にしてようやく、ハマるものを見つけたのだった。